東京農工大学 学長
千葉 一裕 氏

世界の人口増加や生活様式の変化に伴い、地球規模での食料供給はすでに危機的な状況にあり、持続性を持った食料供給産業の創出は喫緊の課題である。人類の生存に必須の農業など食料生産活動の多くは加速する温暖化の要因の一つとなり、地球に負担をかけ続けている。この根源的な問題を可能な限り正確に把握し、100億人にも迫ると言われる人類を養うことができる新たな方法を構想、挑戦し、事業としても広く社会で実践すべきである。本講演では、食料生産に関わる産業界や学術研究者が力を合わせ、次の時代を拓く新たな活動を共に考える機会としたい。

一般社団法人 AgVenture Lab 代表理事 理事長
農林中央金庫 執行役員 デジタルイノベーション推進部長
荻野 浩輝 氏

「食と農と暮らしのイノベーション」をキャッチフレーズとして、JAグループが2019年5月に設立したイノベーション施設「AgVenture Lab」の活動内容についてご紹介します。
また、AgVenture Labにおけるスタートアップ支援・協業プログラムである、「JAアクセラレータプログラム」の取り組みや、CVC（コーポレートベンチャーキャピタル）の設立についてもお話します。
あわせて、上記の活動を通してJAグループと協業するスタートアップ企業をご紹介します。

株式会社三井住友銀行 専務執行役員
工藤 禎子 氏

三井住友銀行グループは本邦金融機関初となる米ドル建てグリーンボンドの発行やお客様の資金調達にあたりサステナビリティ評価融資、ソーシャルインパクトボンドのアレンジ等、SDGs・ESGの分野に積極的に取り組んでおり、2020年4月にはサステナビリティを切り口としたお客さまの経営課題の解決に取組むべくサステナブルビジネス推進室を立ち上げました。
農業分野では2016年に農業法人みらい共創ファーム秋田を設立し、農業の持続的な発展に貢献すべく活動をしております。