EXHIBITORS LIST 出展者
地域 ゾーン 小間番号: 地04

(国)岩手大学

シカはライオン臭が苦手?/クッキングトマトと夏イチゴ栽培による三陸の園芸振興

出展者情報

お問い合わせ先
郵便番号 020-8550
住所 岩手県盛岡市上田3-18-8
TEL 019-621-6231
FAX 019-621-6107
URL http://www.iwate-u.ac.jp
展示内容
出展内容 ①ライオン排泄物由来動物忌避剤(特にシカ用誘導剤)に関するパネルと忌避剤の展示を行う。本忌避剤が列車とシカとの衝突を防止することは、JR東日本盛岡支社釜石線に散布してから5ヶ月効果があることで示唆されている。

②三陸での園芸振興に向けて栽培が進められているクッキングトマトの周年供給体系構築の手段として検討している減圧マイクロ波を用いたドライ製法について、パネルとドライトマトの展示を行う。

③三陸における夏イチゴ栽培普及のためのもみ殻培地高設栽培装置について、パネル展示を行う。
取扱分野 地域支援 食品 農業/資材 地域支援
出展形態 パネル展示 実物展示 プレゼン
マッチング目的/希望
①シカ用の忌避剤を製品化するにあたり、使用を検討していただける方、また、化学合成やシカを使った実験などの共同研究相手を探しています。②③岩手大学三陸復興推進機構園芸振興班は、東日本大震災で被災した地域の農業振興をお手伝いするために、「地域に根ざした新しい園芸作物のブランド化」、「地域の気候にあった園芸作物栽培法の確立」を目的として活動しています。

研究・プレゼンテーション

日時 13日 15:45~16:10
場所 A会場
ニホンジカと列車との衝突事故防止を目指して
岩手大学農学部動物科学課程松原研究室 プロジェクト研究員 西 千秋
近年、ニホンジカの生息域が広がってきている。生息域が広がると同時に人間との軋轢も生じている。その1つに山間部を走る鉄道との衝突事故が挙げられる。列車とニホンジカの事故件数は年々増加しており、ダイヤの乱れ、安全な運行、輸送に支障をきたしている。ニホンジカと列車との事故防止のために沿線にネットを張るなどの対策もされているが、沿線距離が長いこと、維持管理にかかる労力が多いことなどから、現実的ではない部分も多い。そこで考えられたのが、肉食獣の排泄物のニオイを利用した被害対策である。ニホンオオカミが絶滅して以来、ニホンジカを補食する肉食獣は日本には棲息していないため、まず、どの肉食獣の排泄物のニオイをシカが避けるのかということを試験した。試験に用いたのは排泄物から抽出した物質である。試験は専用の試験場で、1週間にわたり設置した通路の通過回数を数え評価した。その結果、ニホンジカの1週間の通過回数は、オオカミと比較し、ライオンの排泄物の方が有意に減少(P<0.001)することが示唆された。そこで、実際にJR東日本盛岡支社管内の事故件数の多い区間に散布した所、散布箇所では、最大5か月間にわたりニホンジカと列車との事故が減少した。現在、大量精製に向けて、効率の良い精製方法を検討し、製品化に向けて精製方法の確立を行っている。なお、本研究はJR東日本との共同研究である。

マッチング目的のアイコン解説 アイコンで表示されているものが希望している内容です。

共同研究 保有シーズの共同研究相手をみつけるため 技術移転 保有シーズの技術の移転先をみつけるため
製品化 保有シーズの製品化のため 資金 資金提供先をみつけるため