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13:45〜14:00 |
おいしい養殖魚のデザイン
所属 | : |
(独)水産総合研究センター 中央水産研究所 |
発表者 | : |
山下 倫明 |
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【キーワード】
養殖魚/品質評価技術/肉質/遺伝子
【内容】 遺伝子情報に基づく,高品質な養殖魚の開発に取り組んでいる。品質に密接に関連するタンパク質・酵素・遺伝子を生化学的な指標として,優れた品質遺伝子をもつ養殖品種の作出を目指している。
ブリ,ヒラマサ,カンパチ等のSeriola属魚類は近縁種であるにもかかわらず,肉質が大きく異なることが知られている。冷水性のブリは低温耐性が強く,筋肉への脂肪蓄積能が高いが,鮮度低下に伴う肉質軟弱化が早い。一方,暖水性のヒラマサ・カンパチは高温耐性が強く,肉質が硬く,鮮度低下の影響が小さいなどの特徴がある。また,マダイの肉質は非常に良く,刺身素材としての市場価値が高い一方,近縁種のチダイは肉質が柔らかくて水っぽいが,体色は鮮やかという特徴がある。
本研究では,このような養殖魚の近縁種間での種特異性に着目して,近縁種間や個体毎の品質特性の差違を計測・評価する実用化技術を開発するとともに,品質に関わる遺伝子マーカーを利用したおいしい養殖魚を設計する新しい技術体系を提案する。
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特許等知的財産関連の状況 |
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申請検討中 |
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研究開発の段階 |
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基礎研究 |
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その他アピール点 |
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養殖魚のブランド化・高品質化のための品質評価および分子育種に関する実用化技術の他機関との共同開発を希望する。 |
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