アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.14ステージB
B-3
11:30〜11:45
遺伝子組換え農産物分析法の開発と事業化

所属 (独)食品総合研究所
発表者 日野 明寛
【キーワード】
遺伝子組換え農産物/食品/種苗/標準物質

【内容】

遺伝子組換え(Genetically Modified、GM)農産物の検知技術は、2001年から開始された表示制度の監視と食品産業界が必要とするnon-GM農産物の品質管理に必須の技術である。
そこで、食品総合研究所を中心に国立医薬品食品衛生研究所、農林水産消費技術センターおよび多くの民間研究機関と協力して、GMダイズ、GMトウモロコシを特異的に検知可能な組換えDNA配列を設計し、そのPCR産物を一つのプラスミド上に配置した新規の分析用標準物質の開発および再現性の優れたGM農産物の定性及び定量分析法を世界で初めて確立し、日本・韓国の標準分析法に採用されるとともに国際標準化機構(ISO)の分析法採用のための作業を進めている。分析に必要な試薬類は商品化され、国内外に供給されている。
現在は、1.行政によるnon-GM農産物表示の監視、2.食品産業界におけるnon-GM農産物の品質管理技術、3.種苗産業におけるnon-GM種苗の品質管理技術として、国内外において幅広く使われるようになっている。
また、開発された分析用標準物質は他のDNA分析技術の向上において重要な役割を果たすと考えられ、ワンチップデバイス技術などより高率の良い検査法の開発研究を実施している
特許等知的財産関連の状況 申請中
研究開発の段階
その他アピール点 他の技術との融合により効率の良い検査法の開発や、特定の形質を持つ農産物(nonGM, 栄養成分等を変化させた第二世代GM)等のトレーサビリティ確保への応用等を目的とした共同研究を募っている
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