アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.14ステージA
A-14
15:00〜15:15
免疫調節機能や感染症予防効果を有する新世代オリゴ糖

所属 信州大学 農学部
発表者 橋本 博之
【キーワード】
α-結合ガラクトオリゴ糖/機能性食品/感染症予防/免疫調節機能

【内容】

α-ガラクトビオース(α-Gal2)は,リガンド−レセプター相互作用の分子メカニズムに基づき,免疫系や微生物感染のような生物学的に重要なプロセスに関与する.そこで,演者らは,世界で初めて,乳糖からα-Gal2を含むα-結合ガラクトオリゴ糖(α-GOS)の調製法を確立し,その機能を評価した.
α-GOSは,食品として安全性の高い糖質である.難消化性で血糖値に全く影響を及ぼさない.ショ糖の25%の甘味で,刺激のないまろやかな味質を示す.【特長1:風味改善効果】各種飲食物に添加すると,旨味を損ねることなく,酸味,苦味,渋味,えぐ味を抑制する.【特長2:プレバイオティクス】経口摂取により,盲腸内で乳酸とn-酪酸を増加させる.アレルギー増悪因子であるカンジダ菌に対し,強い定着予防・除去効果を示す.【特長3:免疫調節機能】経口投与により,アジュバンド関節炎,コラーゲン誘発関節炎,アレルギー喘息の発症を抑制する.これらの特長は,α-ガラクトシル基を含む糖質特有の機能であり,特にα-GOSが優れた効果を示す.
本テーマは,横浜国際バイオ研,天野エンザイム,北大院・農 園山 慶助教授との共同研究である。
特許等知的財産関連の状況 取得済み
研究開発の段階 基礎研究/開発研究/事業化研究
その他アピール点 生理機能のメカニズム解明
新しい機能開拓
以上に関する共同研究,共同開発・事業相手の探索
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