|
14:45〜15:00 |
肉用牛の潜在的産肉能力の開拓とその産業的応用
所属 | : |
東北大学 農学研究科 |
発表者 | : |
山口 高弘 |
|
【キーワード】
日本短角種牛/ミオスタチン/産肉能力向上/機能性健康ビーフ
【内容】 若い世代を主とした国外産の低脂肪牛赤肉の消費拡大が予想される中で、「より健康的で機能性に富む牛肉を開拓し、その効率的かつ経済的な持続的生産システムの確立」を目指すことは、わが国の食肉の確保ならびに安全性の面から非常に大切である。優れた産肉特性を持つベルジアンブルー種やピエモンテ種等での「Double-Muscling (DM)」形質(DM牛)は、脂肪が少ない軟らかい肉を生産することから、欧州では重要な産肉形質として評価されている。1997年、DM牛は骨格筋成長の負の調節因子であるミオスタチン遺伝子を欠損することが判明した。わが国において、1998年に岩手県で日本短角種牛群にミオスタチン欠損のDM牛が見出されたが、その活用は図られなかった。日本短角種DM牛は通常牛の約1.6倍の優れた産肉能力を持ち、脂肪の少ない赤肉を効率的に産生することから、我々は日本短角種DM牛の遺伝資源の確立とその高度活用さらにはミオスタチンの骨格筋成長の調節機構を解明するため、2003年度から農林水産研究高度化事業として、日本短角種DM牛の研究を開始した。
現在まで得られた成果から、日本短角種DM牛が「機能性健康ビーフ」開発可能な低環境負荷型の有望な遺伝資源であることを紹介する。
|
■ |
特許等知的財産関連の状況 |
☞ |
申請検討中 |
■ |
研究開発の段階 |
☞ |
基礎研究/開発研究 |
■ |
その他アピール点 |
☞ |
共同研究機関 岩手県農業研究センター畜産研究所
(独)農業・生物系特定産業技術研究機構畜産草地研究所
|
|
|