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13:30〜13:45 |
産業用酵素素材としての昆虫セルラーゼ
所属 | : |
(独)農業生物資源研究所 昆虫適応遺伝研究グループ 昆虫共生媒介機構研究チーム |
発表者 | : |
渡辺 裕文 |
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【キーワード】
シロアリ/セルラーゼ
【内容】 シロアリセルラーゼに代表される昆虫セルラーゼは,低分子量,シングルドメイン構造による単純さ,常温での高活性,アルカリ側に延びる活性バンドなどの特徴と現存2600種弱のシロアリ類やカミキリムシ類など豊かな食材性昆虫の多様性を反映したバラエティの広さを特長とする。発表者は既に数十種の昆虫セルラーゼ遺伝子(cDNA)をクローニングし,加えて,これまで大腸菌や酵母など微生物での大量発現の難しかったシロアリセルラーゼを改変し,その特長を維持したまま大腸菌で大量発現させることに成功している。
またシロアリセルラーゼについてはすべてのシロアリ種の内源性(シロアリ自身が作る)セルラーゼとその改変タンパクをカバーしうる特許を得ている。これらシロアリセルラーゼを中心にカミキリムシセルラーゼなどを加えた昆虫セルラーゼを安価・大量に生産し,衣料洗剤添加剤・パルプ/繊維改質剤・脱染剤などの産業用酵素用途や新たな用途での利用法の開発を共同で行う企業/大学/研究機関などのパートナーを求めている。 |
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特許等知的財産関連の状況 |
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特許取得済 |
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研究開発の段階 |
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基礎研究/開発研究 |
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その他アピール点 |
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セルラーゼの既存用途にとらわれない新たなアプリケーションの提案も歓迎します |
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