アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.14ステージA
A-5
12:00〜12:15
海藻の乳酸発酵素材の開発と海洋系植物性基質発酵産業の創出

所属 ((独)水産総合研究センター
瀬戸内海区水産研究所生産環境部
発表者 内田 基晴
【キーワード】
海藻/乳酸発酵/健康機能性食品/プロバイオティクス

【内容】

・糖質分解酵素を使用して海藻を糖化処理した後、海藻から分離した微生物(乳酸菌・酵母)を利用して、乳酸発酵させる技術を開発した。本技術では、海藻の種類を選ばず乳酸発酵させることができる。
・乳酸発酵素材としては、動物性のもの(ヨーグルト、チーズ等)と植物性のもの(漬物、醤油等)とがあるが、海洋系の植物性素材である海藻を原料とした乳酸発酵素材を得る技術は、これが初めてである。
・ワカメの乳酸発酵素材をラットに投餌した結果、肝臓中性脂肪が低減することを認め、健康機能性食品素材としての利用が期待されている。
・海藻の種類によっては、糖化処理により、葉体組織が直径約10ミクロンの単細胞状粒子にまで分解されるので、アオサ等のゴミ海藻をアサリ等の水産動物資源のエサとして利用することを検討している(マリンサイレージの開発)。
・海藻の乳酸発酵素材は新しい素材であることから食品、飼料、化粧品分野等、多方面で利用され、海洋系植物性基質発酵産業というジャンルを創出するものと期待される。
特許等知的財産関連の状況 取得済み
研究開発の段階 開発研究
その他アピール点 海藻の乳酸発酵素材は、外国ではまだ研究開発がなされておらず、日本発の新しい素材です。
| 閉じる |
Copyright (C)2004 Agribusiness Creation Fair Secretariat
アグリビジネス創出フェア事務局