アグリビジネス創出フェア2004
2004.10.14ステージA
A-2
11:15〜11:30
ウンシュウミカン由来機能性成分・β−クリプトキサンチン(β−cry)研究開発の更なる発展を目指して

所属 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構
果樹研究所カンキツ研究部興津
発表者 矢野 昌充
【キーワード】
ウンシュウミカン/β−cry/β−cry含有食素材/生理機能

【内容】

ウンシュウミカンの色素成分であるβ−cryについて、産学官共同研究で様々な生理機能研究が展開されている。世界に先駆けて我が国で着手されたがん予防研究については、試験管レベル → 動物試験 → 疫学研究を経て、今春から臨床ヒト介入試験にまで到達した。また、がん予防に加え、骨粗鬆症、糖尿病予防作用なども見出された。一方諸外国でも疫学研究から、がん予防成分としてのβ−cryの重要性に着目する報告が増えている。 平成15年度からは、ウンシュウミカンの摂取頻度・摂取量のバイオマーカーとして血液中β−cry濃度を使用した疫学研究がミカンの著名な産地・静岡県三ヶ日町でスタートし、動物試験などとは異なる観点からの生理機能の発見が始まっている。また、今春からは化学試薬の販売も開始され、β−cry高含有素材の作出や産出動態に関する知見も集積してきた。 このような背景の下、我が国主導型で進められているβ−cry研究開発のより一層の発展を図るため、@生理機能研究、A高含有素材を利用した商品開発、B優れた供給源としての果実開発に、産学官の積極的参入を期待し研究開発の現状をレビューする。
特許等知的財産関連の状況
研究開発の段階 基礎研究/開発研究/事業化研究
その他アピール点 @生態調節機能の評価への医薬分野の参入を期待
Aカンキツ果汁産業でのβ−cry含有素材の商品化
Bβ−cry高含有を育種目標にした新品種作出
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